母屋から道具や途中品を取り出しました。
この建物では1階で研ぎ作業、2階で蒔絵作業を行っていたので、下地、中塗り途中、上塗り済のもの等多くの制作途中の作品を保管していました。今回は取り出したいものが多かったので、ボランティアの方だけではなく、工房スタッフにも集まってもらい協力してもらいました。
1階が倒れかけている為、倒壊対策の支柱を立てた上で2階の瓦を一部取り外し負荷を軽くして安全を確保しながら取り出せるものを可能な限り運び出しました。
漆の乾燥に重要な装置である回転風呂も解体し何とか外に出すことが出来ました。特殊な設備なのでありがたいことです。
蒔絵の作業中の作品や修理品も目についたものは可能な限り取り出してきました。しかし、状態の確認や依頼書との照会はまだ出来ていない状態となっております。
少しずつ進めていこうと思いますので、恐縮ではありますが修理品や注文品については今しばらくお待ちくださるようお願いいたします。
箱瀬詩野